歯を失った方へ
インプラントとは
インプラントは、失った歯を取り戻したように自然な義歯であることから、第二の永久歯と呼ばれています。インプラントは、ブリッジのように周りの健康な歯を削る必要がありません。また入れ歯のように取り外してお手入れすることも要りませんし、うっかり外れてしまうことも起こりません。
当院では、25年以上前からインプラント治療を行っており、9割以上の方が今もメンテナンスに通っていい状態を保っています。骨造成やサイナスリフトなども得意にしていますので、骨が少ない方も一度ご相談ください。
歯を失った時の治療法
歯を失った際には、入れ歯、ブリッジ、インプラントという治療の選択肢があります。素材などにより再発リスク・耐久性・体への影響・美しさなどさまざまな違いがありますので、そうしたこともしっかりお伝えして、ご自分に一番適したものをお選びいただいています。
インプラント、入れ歯のメリット・デメリット
入れ歯のメリット
- 治療に要する期間が短く、取り外して簡単に清掃できる。
- 保険適用のものや、比較的安価なものもある。
- 作り直したり、インプラントにいつでも替えることができる。
入れ歯のデメリット
必ず起こることではありませんが、以下のようなことが起こる場合があります。
- 思わぬ時に外れてしまう。
- 発音が不明瞭になる。
- 外してうっかり忘れてしまう。
- 痛い。
- 固いものが噛めない。ガムや餅がくっつく。弾力のあるものを噛みきれない。
- バネや金属が目立つ。
- 加齢などにより合わなくなるため、調整や修理、作り直しの必要がある。
- 残された歯に負担がかかり、次々に歯を失う可能性がある。
インプラントのメリット
- 失った歯と同じように、話す・食べることができる。
- 取り外す必要がない。
- 見た目が自然。
インプラントのデメリット
- 治療に要する期間が長い。
- 手術をする必要があるので、そのリスクがある。
- 保険適用ではないので比較的高価。
治療後のメンテナンス
インプラントは、その後の手入れが大変ということを心配される方もいらっしゃいますが、実は、徹底的なブラッシングや定期的なメンテナンスは、健康な歯でも同じくらい必要です。
当院では、インプラント治療後のメンテナンスを特に重視しており、ブラッシングのチェックや指導を、きめ細かく丁寧に行っています。
ブリッジ
治療に要する期間は一番短く、保険適用のものもあり安価です。
ただし、周りの健康な歯を削る必要があります。また、外して手入れすることができませんし、歯ぐきとの間にすき間ができるため、清潔を保つのが難しくなります。
当院では、メタルのありなしなど、さまざまなご希望にお応えしています。
入れ歯とは
入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯があり、取り外しが簡単にできることが大きな特徴です。ぴったり合わせるためには、何度か調整が必要になることが多くなります。部分入れ歯の場合、残された歯への負担が大きく、その歯を弱らせてしまうことも多いため、メンテナンスには特に注意が必要です。
入れ歯の種類
入れ歯の種類は、プラスチック床と金属床、そして維持装置を使う磁性アタッチメントに分けられます。プラスチック床は保険適用なので安価ですが、床が分厚いため、違和感を持つ場合があります。また安定性が悪く、長年経つと変形していくため、調整や修理が必要になります。金属床はこうしたデメリットを解決し、さらに熱伝導もいいので、食べ物の温かさや冷たさもしっかり伝わります。
磁性アタッチメントは、入れ歯の固定を補助する装置で、さまざまな種類があり、他の入れ歯にある欠点のほとんどを解決できます。
保険適用されるのは、プラスチック床義歯です。収縮や変色を起こしやすく、衝撃により変形や割れを起こす場合があります。
金属床には、チタン床、コバルト床があり、チタンは金属アレルギーを起こしにくく軽い素材です。
磁性アタッチメントは安定しているので外れにくく、バネなどがないため、入れ歯だと気付かれにくいのが特徴です。
ほかに、部分入れ歯のみですが、軟らかいナイロン素材を使ったノンクラスプデンチャーも扱っています。バネなどの金属部分がなく、見た目がかなり自然です。
こんなお悩みの方に
入れ歯が痛い
型取りしたものにどれだけ精緻に合わせても、人間の口の中は大きく動くため、できたばかりの入れ歯は痛みなどが出る場合がほとんどです。そうした際に細かく調整していくことで、ぴったり合った入れ歯になっていきます。
また、口の中の状態は年齢と共に変わってきますし、プラスチックは特に変形しやすいため、最初はぴったりしていても、ある日突然痛みや違和感が出てくることがあります。
痛いからと外してばかりいると、どんどん合わなくなってしまいますので、違和感があったらすぐにご連絡ください。
バネが気になる
維持装置を使う磁性アタッチメントは、金属部分がなく安定性にも優れているため、おすすめです。また、残された歯への負担もありません。
ノンクラスプデンチャーは比較的安価で自然な見た目を実現できますが、安定性や耐久性の面では劣り、そして残された歯への負担は大きくなります。
人前で外れるのではと不安
金属床はがっちり安定するため、思わぬ時に外れてしまうことはほとんどありません。また、維持装置を使う磁性アタッチメントはさらに安定性が良く、口蓋をおおう大きな床が必要ないため、違和感も軽減されます。
食事を楽しみたい
固いものや弾力のあるものも、維持装置を使う磁性アタッチメントではしっかり噛むことができますし、口蓋をおおう部分がないため、総入れ歯でも飲食物の温度をそのまま感じられます。
他院で作られた入れ歯も調整しています
入れ歯は細かな調整をすることで長く使えます。痛みや違和感があって、外している時間が長くなると調整が不可能になり、作り直す必要が出てきますので、できるだけこまめにご相談ください。また当院では、他院で作った入れ歯の調整や修理も行っていますので、お気軽にご相談ください。
インプラント治療の流れ
インプラント治療をご希望されている方には、インプラント治療のメリットやデメリット、リスクについてしっかりご説明し、ご理解いただいた上で治療に進みます。
手術が必要になりますので、そのために当院では歯科用CTを用いて精査を行い、そのままでインプラント治療が可能か、それとも骨造成やサイナスリフトなどが事前に必要かといったことを調べます。
精密検査の結果や内科的な問題も吟味した上で、しっかり話し合って治療方針を立てていきます。
当院での治療
ブラッシングや定期的なメンテナンスは、インプラントだけでなく入れ歯やブリッジでもとても重要です。残された歯とお口の中の健康を守ることは、健康寿命や生活の質向上に不可欠なものですから、当院では質の高い治療に加え、徹底的なブラッシング指導や定期的なメンテナンスに力を入れています。
お口の中を健康に守って、いつまでもおいしく食事を楽しめることを心がけていますので、不満や疑問がありましたら、その都度、なんでも気軽にお伝えください。
注意点等について
インプラントや磁性アタッチメントは、お口の中の状態や内科的な既往症などにより、使用できない場合もあります。