歯の予防や歯周病治療（出血・腫れ）

歯周病・予防歯科

治療後のメンテナンス

当院では治療後、歯を守るためのナイトガード着用をおすすめしています。これは夜、寝ている間に装着するマウスピースのようなものです。

歯ぎしりや無意識に行っている食いしばりは、歯や歯ぐきに大きなダメージを与えています。音がする歯ぎしりがないと自覚されない方が多いのですが、実はほとんどの方が寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをしています。歯は歯ぎしりや食いしばりですり減ってしまいますし、歯ぐきに力がかかって歯肉の状態にも悪影響を与えます。
ブラッシングをしっかり行っていて、定期的なメンテナンスに通っていても、むし歯や歯周病が再発する場合がありますが、それはこうしたことが理由になっています。

ナイトガードは、寝ている間の歯ぎしりや食いしばりを防止して、歯や歯ぐきに与えるダメージを大きく軽減してくれます。ナイトガードは、軟らかく簡単なものでもしっかり効果があります。当院ではシリコン製のものなど、違和感のないものもご用意しています。

歯と体の健康の関係

噛み合わせを整えることは、特定の歯や歯ぐきに与えるダメージを減らします。そのため、むし歯や歯周病リスクが軽減し、食事もより楽しめるようになります。

また、噛み合わせがきちんと整っていると、肩こりや頭痛など、お体の不調も起こりにくくなります。顎は大切な関節なので、他に及ぼす影響もまた大きいのです。
当院では、噛み合わせ認定医である院長が丁寧に調整を行っています。日常的な不調にお悩みの場合や、体の傾き・歪みが気になる際にはご相談ください。

歯周病

歯周病菌は、むし歯菌と同じく食べかすを栄養源にしてプラークを作ります。このプラークは歯ブラシによるブラッシングだけでは除去できないため、定期的に歯科医院で除去してもらう必要があります。

プラークを除去しないと、唾液中のカルシウムやリン酸を取り込んで歯石を形成します。プラークや歯石にすむ歯周病菌は空気を嫌うため、歯と歯ぐきの間に入り込んで奥へと進んでいき、歯と歯ぐきの密着をはがしてしまい、歯ぐきに炎症を起こし、やがて歯槽骨を溶かしていきます。

歯みがきの時に血が出るのは、炎症が起こっている状態ですから、すでに歯周病はかなり進行しています。さらに進行すると歯がぐらついて、そのうち健康な歯が抜けてしまうことになります。

歯周病の症状

歯周病は、歯周病菌が歯と歯ぐきのすき間に入り込み、歯を支えている歯槽骨に達して、骨を溶かしてしまう病気です。歯槽骨が溶けてしまうと歯を支えられなくなりますから、健康な歯が抜けていくことになります。

初期にはほとんど症状がなく、かなり進行してから歯ぐきの腫れや出血、口臭、歯のぐらつきなどの症状が出てきます。

こんな方はご注意を

現在、成人の8割が歯周病であるとされていますが、初期の段階では特に自覚症状がありません。加齢によってかかりやすくなる病気ですし、進行を止めることはできても、一度溶けてしまった骨を戻す治療はまだできません。症状のないうちに検診を受けて、早めに治療を受けることが重要です。

糖尿病の場合、歯周病になりやすく、また悪化しやすいとされています。逆に、歯周病治療を受けたことで、糖尿病の状態が良くなると言う報告もされています。

歯周病は感染する病気でもあります。そのため、ご家族全員で歯周病治療を受けることで、再発リスクを下げることができます。

歯周病の治療について

基本は日々のブラッシングです。食事や間食の後、正しい方法で丁寧にブラッシングをすることで、進行を止めることも可能です。

また、定期的に歯科医院でプラークや歯石の除去を受ける必要があります。専用の器具を使いますので、歯に負担をかけずに歯と歯の間などもきれいになります。

当院では痛みがほとんどなく、出血を防ぐレーザーを歯周病治療に使用し、できるだけお体への負担を少なくしています。

歯肉の奥に歯石がたまっている場合には、歯肉を一度切開して、完全に歯石を取り除く治療も行っています。

歯周病にならないためには

食事や間食ごとにブラッシングし、その上で毎日1回は徹底的なブラッシングを行います。
歯ぐきの状態が悪い場合には、いきなり硬い歯ブラシを使うのではなく、軟らかい歯ブラシで歯ぐきを優しくマッサージして、慣れてきたら少しずつ硬いものにしていきます。こうすることで、そのうち硬い歯ブラシを使っても出血が起こりにくくなり、歯ぐきが引き締まり、血色も改善していきます。

ただし、プラークや歯石はブラッシングだけでは取れないため、最低でも数ヶ月に一度は歯科医院に行き、メンテナンスを受けてください。

予防歯科

むし歯や歯周病の原因となるプラークや歯石を除去し、効果的な歯みがきの方法を伝えるブラッシング指導で、歯と歯ぐきをいい状態に保ちます。

歯科医療は基本的に修復をするものであり、元に戻す治療は今のところできません。たとえばむし歯になった部分は削らなければいけませんし、歯周病は改善できても元の状態に戻すことはできないのです。

そのため、予防歯科の果たす役割はとても大きいのです。

当院で行っている予防歯科

プラークや歯石の除去、ブラッシング指導
お子さんのためのフッ素塗布、シーラント

知ってほしい予防の大切さ

お口の中の健康は、日常生活にさまざまな影響を与え、健康寿命にも大きくかかわっています。一生、おいしく食事を楽しんで心おきなく笑い、健康に過ごすためには、お口の中の健康が不可欠です。そしてお口の中の健康を守るためには、トラブルがあってから治療するのでは遅く、なにもない時からしっかり予防することが必要です。

むし歯や歯周病は感染する病気です。ご家族全員でしっかり治療や予防を行うことで、より効果が高まります。